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開催にあたって ーサイエンス・フェスタ2022ー
第31回サイエンス・フェスタの
開催にあたって
大会委員長
豊田 岐聡
 「青少年のための科学の祭典大阪大会」(サイエンス・フェスタ)は, 新型コロナウィルスの感染拡大により2020(令和2年)年度は開催を中止, 2021(令和3年)年度はオンラインでの開催とせざるを得なくなりましたが, 平成4年に第1回を開催してから本年度で第31回大会を迎えます. 子どもたち・若者の「理科離れ」を克服し,理科好きの子どもたち, 若者および保護者の方を増やすことを願って毎年開催してきました. 特に, 大阪大会は若者が前面に出て活躍する企画に長年取り組んできました. 今ではこれが大阪大会の大きな特徴になっています. 若者の活躍を全面に出す「科学の祭典」には, まさに「青少年のための」という言葉がよく当てはまると考えています.
 2020年1月以降の新型コロナウィルス感染症の拡大により, サイエンス・フェスタも中止やオンライン開催になるなど, 世界中で生活様式が大きく変わりました. 教育の場においても, オンラインでの授業の実施や, 様々な活動に対する制約も発生しています. そこで, 今大会では, 新会場となる大谷中学校・高等学校にて新型コロナウイルスの感染拡大防止対策も行いながら対面で開催し, 「ウィズ/ポストコロナ時代を生き抜く」をキーワードに, 新しい時代を生き抜いていかねばならない「青少年」に活躍してもらえる場を提供することとしました. 中学や高校, 大学, 企業などが実験ブースや講演会を開催するほか, 新たにダイナミックな実験を 披露する野外実験ブースも開設予定です. 特に, 「科学のおはなし」では, 大阪大学医学系研究科の忽那賢志教授に「新型コロナってどんな病気? 〜ウイルスやバイキンによる感染症の話 〜」,また読売新聞大阪本社発刊70周年記念講演会では, 宇宙飛行士の野口聡一さんに「未来の科学者たちへ」と題した講演をお願いしております. 正確な科学の知識を身につけることの重要性や, 科学の楽しさを知る良い機会になることと思います. また, ここ数年は定期的に韓国からの出展がなされ, 本祭典は日韓の青少年の国際交流の場としても大きな役割を担っています.
 このような変革が必要とされる時にこそ, 科学の祭典が, 科学・技術の面白さや素晴らしさを体験できる機会になると同時に, 科学・技術に対する認識や科学・技術と社会の関わりを深く理解する契機になることを願っています.
 最後に, この大会は下記の諸団体の協力を得て実行され, 関係各位に深く感謝申し上げます.
「青少年のための科学祭典」大阪大会実行委員会
公益財団法人 日本科学技術振興財団
日本物理教育学会近畿支部
一般社団法人 日本物理学会大阪支部
大阪市立科学館
関西サイエンス・フォーラム
読売新聞社
令和4年度 科学研究費助成事業 研究成果公開促進費(研究成果 公開発表(B)22HP0009「青少年の創造力とこどもの想像力を育 む科学実験と工作教室―ウィズ/ポストコロナ時代にいきる―」