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開催にあたって ーサイエンス・フェスタ2021ー
第30回サイエンス・フェスタの
開催にあたって
大会委員長
棚橋 一郎
 今年度の「青少年のための科学の祭典大阪大会」(サイエンス・フェスタ)は,第30回の節目の大会となります。平成4年に始まった本大会は,多くの方々に支えられ今日まで継続して来ました。昨年度は,新会場で装いも新たに開催する予定でしたが,100年に一度のパンデミック(コロナ禍)に見舞われ,中止せざるを得なくなり残念でした。
 本大会は,子供の「理科離れ」が叫ばれて久しい現在社会において理科好きの子供や若者を増やすことが大きな目的です。そのために,参加者に科学の楽しさや社会に及ぼすインパクトを体験できるように計画し,演示者が前面に出て活躍する企画を長年に渡り取り組んできました。大阪大会で活躍する参加者の成長には素晴らしいものがあり,この機会を通して実験や展示に参加して頂きたいと思います。自然科学の世界が身近に自分のものとして感じられるようになることは大きな喜びであり,ここに大阪大会の主催者,共催者,協賛者さらに長年にわたり努力して来られた先生方の願うところです。今年度は身近な科学として,大阪産業技術研究所の斉藤誠主任研究員による「電池の仕組みと始まり ―電気はどこから生まれるのだろう?―」の講演をして頂きます。
 大会では,「関西サイエンス・フォーラム理科奨励賞」により発表者の活躍を高く評価し,優れたものを選考し表彰しています。11月にはサイエンス・フェスタ交流会を開き,優れた展示の内容をより詳しく知る機会を設けています。さらに,韓国からの出展が定期的になされ,本祭典は日韓の青少年の国際交流の場としても大きな役割を担っています。
 コロナ禍の収束が見えず,先行きが不透明な社会において,サイエンス・フェスタが科学・技術の面白さや素晴らしさを体験できる機会になると同時に,科学・技術に対する認識や社会との関わりについて深く理解する契機になることを願っています。
 最後に,この大会は下記の諸団体の協力を得て実行され,関係各位に深く感謝申し上げます。
「青少年のための科学祭典」大阪大会実行委員会
公益財団法人 日本科学技術振興財団・科学技術館
日本物理教育学会近畿支部
一般社団法人 日本物理学会大阪支部
大阪市立科学館
関西サイエンス・フォーラム
読売新聞社
令和3年度 科学研究費助成事業 研究成果公開促進費(研究成果公開発表(B))
21HP0006「子どもと青少年の創造力と適応力を育む科学教室と工作教室」